カードを上手く重ねて、果樹園の果物を育てましょう。
今回は、果樹園がテーマの短時間で遊べるタイル配置のパズルゲーム「Orchard」をご紹介します。2018年の9 card nano game contestで総合1位になった作品*1で、その年のGolden Geek AwardsのPnP部門も受賞し、その後Side Room Gamesからkickstaterで製品化もされています。デザイナーは、以前にご紹介した「Otto the Octopus」「squarcles」のMark Tuckさんです。
カードにはリンゴ、洋ナシ、プラムの3種類の果物の木が描かれていて、場にあるカードと同じ種類の木が重なるように置いていきます。上手く重なった木にはそれぞれの果物の色のダイスを1の目にして置き、その後も同様に重なる度にダイス目が1→3→6と大きくなっていきます。途中、どうしても違う種類の果物の木に重ねたい時は、2つまでは腐らせる(マイナス点)ことで置けるようになります。9枚のカードを置き切った時のダイス目の合計が最終得点です。
良くあるルールのタイル配置のゲームですが、重ねていくことで木が成長していき、最後には収穫時期になるというのが直感的に感じられて良いですね。もう少し複雑にするなら虫喰いなどのルールも入れられそうですが、潔くシンプルにまとまっています。
そしてこのゲーム、通常のスコアアタックとは別に、特定のカードを使用してゲームごとの目標得点があるソロチャレンジも沢山用意されています。これ、ポイント高いです!スコアアタックってそこまでやり込む気にならないけど、ミッションクリア型だといきなりやる気が出るのはなぜでしょうね。
印刷枚数少ないし、kamome100さんが和訳ルールをBGGにアップしてくれていますので、ぜひ遊んでみてください。
Orchard
- 人数:1人
- 時間:5 - 10分
- 年齢:8歳以上
- 作者:Mark Tuck
- データ:カード表面・裏面、ルール、ソロチャレンジシーズン1、シーズン2(BGG)
- 和訳ルール:BGG(kamome100さん)
- データ以外で必要なもの:6面体ダイス 15個(赤5、黄5、紫5)、トークン 2個
- 参考サイト:Idle Blog
- 作り易さ:簡単(A4用紙 4枚、スリーブ18枚)
[ソロチャレンジルール和訳]
ソロチャレンジはKickstarterエディションのルール準拠となっています。違いは1→3→6→10まで成長すること。製品版では10はカスタムダイスを使用するようですが、5の目で代用してください(計算時にx2をするのを忘れずに)。
- 最初に、ゲーム開始時の場のカードと初期手札2枚が表示されています。
- 手札をプレイして、次に表示されている番号のカードを手札にします。紙などを使用して新しいカードを隠し、順に表示していくと良いでしょう。
- 次のゲームに進むには、目標以上の得点が必要です。失敗した場合は荷車を1つ消して、そのゲームを再度チャレンジしてください。荷車がなくなれば、そこでチャレンジ終了です。
- そのゲームの最高得点を超えた場合は、荷車を1つ追加できます。
*1:9枚コンテスト参加作品なので元々は両面使いの9枚のゲームでしたが、今は18枚のゲームになっています。