TKDK PNP|プリントアンドプレイのボードゲームのブログ

ときどきプリントアンドプレイのボードゲームで遊びます。

Adamastor

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大航海時代の船長となり、未知の土地を目指せ。

今回は、大航海時代の船長となって未知の土地を目指す1〜2人用のカードゲーム「Adamastor」をご紹介します。20分程度で遊べるカードマネジメントのゲームで、BGGの2016 Print & Play Solo Contestの参加作品*1です。Adamastorって何?と気になって調べてみたら、ポルトガルの詩人が、海の危険と自然の力の象徴として喜望峰を擬人化した架空の生き物だそう。ポルトガルには銅像もあるみたい。

ゲームの目的は、山札が尽きる前に、手札や場のカードをコントロールしてマップ上の最終目的地に到着することです。マップカードをランダムに並べてマップを作り、山札から手札を3枚と現在の航海の状態を表す3枚のカードを場に並べてプレイ開始。

毎ラウンド、場のカードの左上の天気アイコンの組合せで今日の天気が決まり、天気ごとにその日のアクション数が変わります*2。できるアクションは(1)山札からカードを引く(2)手札と場のカードの交換(3)航海、の3種類で、航海をするには、任意の数の手札を破棄してカードの数字の合計の移動力で自コマを移動させます。

その後、船員たちの「不安」「病気」「疲労」のチェックがあり、場のカードの左側アイコンと、毎ラウンド溜まっていくアイコンを合計して、それぞれが5以上あればマイナスの効果が発動します。モチベーションが上がるアイコンがあれば、移動力を増やしたりマイナスのアイコンを無視できるなどの、航海を助ける技術を習得することもできます。その後、場のカードの1枚が入れ替わってその日のラウンドは終了。

これを繰り返して、山札が尽きるか、チェックの時に「不安」「病気」「疲労」のアイコンすべてが3つ以上あると暴動が発生してゲームに敗北。そうなる前に、最終目的地に到着すればゲームに勝利します。

それなりに分量は多いですが、一度遊んでしまえばすぐに理解できる分かりやすいルールです。毎日の天気とトラブルに振り回され、徐々に増えていく「不安」「病気」「疲労」 をやりくりしながら、島に上陸したり海流に乗って一気に進んだりとマップ上を少しずつ進んでいくのが、当時の航海の困難さが感じられて楽しいです。結構印刷枚数は多い(カード54枚分)ので作るのはちょっと面倒ですが、このテーマが好きな人なら気にいるはず。ぜひ遊んでみてください。

あと、オプションルールで、リスボンから喜望峰を廻ってカリカットを目指すという史実のマップがあり、これはいい拡張だなーと思いました。こちらもプレイしてみましたが、あと僅かでインドというところで暴動が発生してゲーム終了...。

Adamastor

  • 人数:1 - 2人
  • 時間:15分
  • 年齢:12歳以上
  • 作者:Orlando Sá
  • データ:カードルールBGG
  • 和訳ルール:作りました(BGG)
  • データ以外に必要なもの:プレイヤーコマ 1個、トークン 5個
  • 作り易さ:普通(A4用紙 14枚、スリーブ 54枚)

*1:なので、ヴァリアントルールで2人プレイもできますが基本的に1人用ゲームですね

*2:写真では、太陽、黒雲、雲で、今日の天気は曇りです