森を探索して、キノコを集めましょう!
今回も前回に引き続き、BGGで開催中の2022 9-Card Nanogame Print and Play Design Contestの参加作品をご紹介します。「Bolets」は、森の様子が描かれたカードを重ねて置いていき、一筆書きのように経路を作ってキノコを集める1人用の短時間ゲームです。コンテストの開始当初はモノクロのシンプルなドット絵デザインだったのですが、最近、カラフルで可愛いグラフィックにバージョンアップされ、元々のデザインも悪くはなかったのですが、比べると一目瞭然!とても魅力的なゲームになりました。BGGのコンテストは、最初から完成したものをアップされる方もいますが、この作品のように徐々に出来上がっていく様子を見られるのも楽しみのひとつです*1。
最初にカード1枚を場に置き、残りのカードを山札にしてスタート。山札の一番上のカードを場のカードに重ねて森を作ります。カードからカードへ移動する際に、山札から次の新しいカードを1枚重ねる、ということを繰り返し、最後のカードを置けばゲーム終了です。移動は直線方向にしかできず、壁や岩にぶつかると左右に方向を変更できます。キノコを集めると岩を獲得でき、任意のマスに岩を置くことで自分が行きたい方向をコントロールします。経路にカラスがいるとライフが減り、森全体で5羽のカラスが出現するとゲームオーバーです。カードを重ねる際に、まずはカラスが見えなくなるように次のカードを置くことが第一で、岩をカラスのマスに置くことで撃退もできます。他にゲーム中に2回だけ使える呪文や、ライフを回復できるハートの花もあり、お手軽ですがなかなか考え所のあるゲームになっています。
そして、このゲームで一番感心したのはホワイトボードマーカー!もちろん、頭の中で経路を辿って遊ぶこともできますが、直接書くと当然、断然分かりやすい!そして、カードスリーブとホワイトボードマーカーの相性が抜群だということは、言われてみればその通りなんだけど、今まで気づいてなくてびっくりしました。カードスリーブに直接ホワイトボードマーカーで書き込むゲームって他にあるのかなぁ。カードの加工もいらないし、工夫次第でこの組合せ色んなことに使えそうだなと思いました。