TKDK PNP|プリントアンドプレイのボードゲームのブログ

ときどきプリントアンドプレイのボードゲームで遊びます。

Bower

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ニワシドリになって自分の巣を飾り立てましょう!立体コンポーネントが目を引く2人用ゲーム

PnPなのにまさかの立体コンポーネント*1!まずはこれが目に入りますよね。作ってみたらなんか謎の感動がありました。今年のBGGの2人用PNPゲームコンテストの参加作品ですが、あまり上位じゃないのはこのコンポーネントなので作った人少なかったんじゃないかなぁ...。

このゲーム、初めはbowerの意味がよく分からなくて、もやもやしながら和訳してたんですが、この鳥がニワシドリのことだとわかってスッキリ。俄然興味を持ちました!知っていますか?ニワシドリ。僕は以前に「ダーウィンが来た!」で観たんですけど、まぁすごい鳥なんです。ちょっと調べてみてください。え!これ本当に鳥が作ったの?ってびっくりすると思いますよ。作者もオーストラリアの方で、自国のモチーフを上手くゲームにしているのを見るとなんだか嬉しいですね。

バックグラウンドを知ると途端にゲームが分かりやすくなりました。このゲームは、ニワシドリのオスたちが自分の巣を飾り立てるために、森に落ちているガラクタを集めるゲームです。

ゲームの基本的な流れは、1)森タイルを回転させて自分の経路を作る→2)移動するです。途中で落ちているガラクタを巣に持ち帰ることで得点が入り、またガラクタの色や数によって紋章を手に入れることができます。紋章にはそれぞれ能力があり、移動力が上がったり、2羽目の鳥が産まれたり、森タイルの位置を変えたりするものがあり、また遅く入手するほど高い能力となります*2。毎ターン、新しく現れるガラクタを、紋章で行動を効率化していかにたくさん持ち帰ることができるか?という内容で、最終的にたくさんのガラクタで自分の巣を飾り立てたプレイヤーが勝利となります。

森タイルに様々な道が描かれていて、毎ターン、経路を繋ぐためにタイルをクルクル回すのですが、とりあえず森が立体的になってることでもう勝負あったなという感じで、探索のワクワク感が非常にあります!できるだけ自分の色のガラクタを巣に持って帰るというシンプルなルールですが、ちょっと覚えないといけないことがいろいろあるので、サマリーがあったらいいのになーと思いました。

ほぼ全部をタイルにしないといけないし、トークン類もかなりの数が必要なので、作るの結構大変ですが、興味があればぜひ作って遊んでみてください!ちなみに写真のトークン類は、せっかくの立体なので、子どものレゴを借りて頑張って作りました。

(追記20200430)作者の許諾を得たので和訳ルールを公開しました→Dropbox

Bower

*1:立体にしなくても遊べます

*2:例えば移動力の紋章だと、前半に入手したら1マス分だけど、後半に入手したら3マス分の移動力となる、など

*3:得点表示用なので紙と鉛筆でも可

*4:立体の台座もつくるならあとA4シール用紙1枚と厚紙1枚