カタン島の子どもたちは冒険好き!海賊テーマのキッズ向けカタン
今回は、ステイホームで新しく公開された「カタン」のPnPゲーム「CATAN – First Adventure」をご紹介します。カタンにはたくさんの派生作品がありますが、その中の1つに子ども向けに簡略化した「カタンジュニア」というゲームがあり(未プレイ)、パッと見て今回のPnPゲームは多分これだなと思って、play:gameのメビウス訳アーカイブから和訳ルールを探して読んでみました。
が、どうも微妙に盤面が違う。あれ?と思って2つを読み比べてみたら、ずいぶんルールも違ってる!ということで改めて今回のルールを和訳したところ、カタンジュニアに調整が加えられた、新版の子ども向けカタンのようです。実はカタンジュニアはカタンのルールをかなり引きずっていて、子ども向けなのにそれなりにややこしいルールが多く、あまり良い評判は聞かなかったのですが、トイバーさん、ステイホームをきっかけに作り直したんですかね*1。クレジットもトイバー親子になっています。
もちろん基本はカタンです。ダイスを振って、出た目の島に隣接する海賊キャンプ(開拓地)があるプレイヤーはその島の資源を獲得できます。資源は、ヤギ、糖蜜、木材、カットラスの4種類。海賊キャンプを建築するには4種類が1つずつ必要で、自分の海賊キャンプを全て建築したらマップ中央のドクロ岩に海賊砦(4種類が2つずつ必要)を建築できるようになり、海賊砦を建てたプレイヤーの勝利です。盗賊の代わりに幽霊船長、発展カードの代わりにオウムのココの手助けカード、とそれぞれ海賊テーマのものになっています。
カタン、カタンジュニアと大きく違うところが、交渉と道の要素がないことです。交渉や港はばっさりカットして、手持ちの任意の資源2つとサプライの資源1つを交換できる交易だけにまとまり、道の代わりの海賊キャンプを建てる場所の制限は、各ラウンドで島を周遊する海賊船(出目の分だけ進む)が止まったところ、という縛りになっています。これ、いい調整だな。
交渉がないカタンはカタンか?という気もしますが、交渉って子どもにはハードル高いし、資源を集めてキャンプを建てることだけにフォーカスを絞ってスピーディーな内容に仕上げているのはとても良いと思いました。これならカタンが難しい子どもたちでも楽しく遊べそうです。今度、親戚の6歳児と一緒に遊んでみようと思います(我が家の娘たちは「これならカタンするわー」と遊んでくれなかった。まぁソウデスネ)。
CATAN – First Adventure
- 人数:2 - 4人
- 時間:15分
- 年齢:6歳以上
- 作者:Klaus Teuber、Benjamin Teuber
- データ:ボード・ルール(公式サイト)
- 和訳ルール:作りました*2
- データ以外で必要なもの:6面体ダイス 1個
- 作り易さ:ちょっと面倒(A4用紙 4枚*3)
↓公式サイトに作り方の動画あったので貼っておきます。