TKDK PNP|プリントアンドプレイのボードゲームのブログ

ときどきプリントアンドプレイのボードゲームで遊びます。

The Empire Engine

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カードをくるくる回して、相手国の裏を掛け!

ボードゲーム、結構簡単に絶版になって市場から消えてしまいますよね。このゲームも、アークライトから「エンパイアエンジン完全日本語版」として製品版が発売されていますが、今はほとんど見かけることもありません。人気の作品なら再販もありますが、一度市場からなくなると、昨今の出版点数もあってフリーク以外は知らないゲームになることの方が多いのではないでしょうか。解決策という訳ではないですが、データが公開されている限りは遊びたければ作れば良い、というのがPnPの良いところですね。ということで今回は「エンパイアエンジン」のPnP版、「The Empire Engine」*1をご紹介します。作者は「Elysium」や「Next Station: London」を作ったMatthew Dunstanさんと「Europe Divided」のChris Marlingさん。お二人で「Pioneer Days」も共作されてますね。

簡単にゲーム内容をご説明します。世界を管理していた思考機械(グレートエンジン)が壊れてしまい、各国がその復元をかけて争う、というよく分からない設定ですが、やることは手元の2枚のカードのアクションを選択するだけのシンプルなカードゲームです。各プレイヤー2枚のエンジンカードと2枚のギアカードを持ち、エンジンカードにはそれぞれ四辺に攻撃、防御、生産、発明、軍備、輸出などのアクションが割り当てられています。毎ラウンド、カードの上辺のアクションを行いますが、ギアカードを裏向きに配置して一斉に公開することで、エンジンカードを回転させ、アクションを変更します。2枚のエンジンカードはそれぞれ右回転と左回転と回転の向きが決まっており、さらにギアカードで回転できる回数も限られているので、お互いの次のアクションを読み合いながらアクションを選択していきます。すごく雑な感想ですが、複雑なじゃんけんというイメージ。結構好みは分かれる気がしますが、こういうのが好きな方は、簡単に作れますのでぜひどうぞ!

製品版でもエンジンカードは普通の紙だったようですが、これが1方向にしか回転しない、そしてぴったり90度ごとに動く歯車みたいなコンポーネントなら、面白さも2割増しぐらいになる気がするなぁ。ガシャン!ガシャン!って回転させたい。

The Empire Engine

  • 人数:2 - 4人
  • 時間:30分
  • 年齢:14歳以上
  • 作者:Matthew Dunstan、Chris Marling
  • データ:カード・ルールBGGgood little games
  • 和訳ルール:作りました*2
  • データ以外で必要なもの:資源トークン 45個(3色 各15個)*3、マーカー 2個
  • 作り易さ:簡単(A4用紙 2枚、スリーブ 18枚)

*1:なぜか微妙に名前が違う

*2:ご希望の方はツイッターDMでご連絡ください。

*3:BGGにトークンのPnPデータもあります