キツネになってニワトリ泥棒だ!
今回は、BGGの2019 Children’s Print and Play Game Design Contestの参加作品「Fiendish Foxes」をご紹介します。デザイナーは、PnPゲームコンテスト常連のBrian Garthwaiteさんで、このブログでは以前に「SnowBirds」「Bear Went Over The Mountain」などをご紹介しています。コンテストの名前通りキッズ向けのゲームですが、いやいや、なかなか良くできています!可愛いアートワークも気に入ったので、サクッと日本語化して遊んでみました。
バースト要素のあるダイスゲームで、プレイヤーたちはキツネとなってニワトリ小屋に忍び込み、一番先に10羽のニワトリを盗み出せたプレイヤーの勝利です。2〜12までのマスがあり、それぞれのマスにニワトリの数が描かれています。2〜5のマスには1羽、6〜7には2羽、12には5羽います。
各ターンでは(A)ダイスを振って移動する(B)自分のマスのニワトリを捕まえる、のどちらかをするだけ。シンプル。1ラウンドでニワトリを捕まえられるのは1回だけで、捕まえた場合はそのプレイヤーはラウンド終了し、他のプレイヤーが終わるまで待機です。
ラウンド開始時に、まず5個のダイスを振り、任意の2個を選んで合計値のマスに移動します。移動時は後退はできず、自分のいるマスの値より小さな値しかつくれないとバーストでラウンド終了です。そして、最大5ターンプレイできますが、振れるダイスは1個ずつ少なくなり、逆に捕まえられるニワトリ数は増えていきます。写真を見てもらうのが早いですが、
2ターン目→ダイス4個を振る か ニワトリ1羽を捕まえる
3ターン目→ダイス3個 か ニワトリ1羽
4ターン目→ダイス2個 か ニワトリ2羽
5ターン目→その場所にいるニワトリ全羽(2倍にするチャレンジも可)
つまり、いきなり12の目が出たからって、1ターン目に12のマスに行っても次のターンで捕まえられるのは1羽だけ。たくさんのニワトリを捕まえるには、少しずつ大きな目のマスに移動して、5ターン目まで残る必要があります。とはいっても、初手でいきなり10のマスしか行けないなら、もう諦めてさっさとニワトリ1羽だけ捕まえるほうがいいですね。引き際肝心。誰かが合計10羽捕まえるまで、ラウンドを繰り返します。
この、少しずつ前に進むということが、こっそり物陰に隠れながらニワトリ小屋に近づく様子になってて、見事ですね!簡単な拡張ルールもあり、またコヨーテのオートマを使ってソロプレイもできます。お手軽ながらジレンマたっぷりのダイスゲーム、ぜひお試しください。