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HIDDEN JUSTICE - Supreme Court Duel

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最高裁で争う弁護士となり、証拠を集めて裁判官を説得して有利な判決を引き出せ!

今回ご紹介するPnPゲームは、テーマが非常に素晴らしい2人用のトリックテイキングゲーム「HIDDEN JUSTICE - Supreme Court Duel」です。和訳すると「隠された正義 - 最高裁での決闘」という感じでしょうか。タイトルもかっこいい!各プレイヤーは最高裁判所で対決する弁護士となり、4種類(目撃者・鑑識・書類・証言:つまり4スート)の証拠カードを集め、その証拠で裁判官を説得するという内容で、BGGで開催中の2020 54-Card Game Design Contestの参加作品です。実はまだ未プレイなんですが、あまりにも色んな要素が裁判というテーマにハマりすぎてて、遊ぶより先にぜひ紹介したいと思い、記事にしました。

ゲームには口頭弁論と証拠提示の2つのフェイズがあり、口頭弁論フェイズでは手札の証拠カードを使ってトリテをするのですが、なんとカードは裏向きに出します。そして、その証拠がどの種類のどの数字であるかを口頭で主張します。そうなのです!お互いのカードは見えず、それぞれが主張する内容だけでトリテの勝敗が決まるのです*1。そうなると当然ながらブラフをかけることもでき、相手が嘘を言っていると思った時は反論カードを使って「異議あり!」と宣言します(すごく裁判っぽくていい!)。特殊カードで「驚愕の証拠」や「証拠の改竄」などもあり、有利な証拠を得るために主張する、ブラフをかける、反論する、というこの一連の流れが、弁護士同士の丁々発止の様子を見事に表現していると思いました。

手札が尽きて証拠が出揃ったら、次の証拠提示フェイズとなります。このフェイズでは、口頭弁論フェイズで集めた証拠カードで裁判官を説得します。各裁判官カードには、説得に必要な証拠の種類と数値が書かれており、各プレイヤーは交代で裁判官を指名して説得していきます。相手に説得された裁判官をもう一度自分の証拠で説得することもでき、証拠カードが無くなるまでこのやり取りが続き、最終的に過半数の裁判官を味方につけたプレイヤーが、勝利の判決を得ることになります。

いやぁ、鮮やか。前半の口頭弁論はブラフ要素のあるトリテで、後半の裁判官への証拠提示はセットコレクションという、テーマとシステムが見事にマッチした作品だなと思いました。といいつつ、ちょっとブラフ要素が強すぎな気もしますし、未プレイなので面白さは保証できませんが笑、面白そうさは100点満点のゲームです!早く遊んでみたい!

(追記200521)作者の許諾を得たので和訳ルールとカードを公開します。カードはテキストがあるカードのみです。→カードルールDropbox

HIDDEN JUSTICE - Supreme Court Duel

  • 人数:2人
  • 時間:15 - 30分
  • 年齢:10歳以上
  • 作者:Jonathan Kendler
  • データ:カードルールBGG内フォーラム
  • 和訳:カードルールDropbox)※カードは一部のテキストカードのみのデータです。
  • 作り易さ:普通(A4用紙 12枚、スリーブ 54枚)

*1:それはトリックテイキングなのか?という気もしますが😓