真の海の男は、たとえ船が浸水しようとも財宝を目指す!
今回は、見た目からは想像できない、1人用のリアルタイムアクションのPnPゲーム「Leaky Boat」をご紹介します。船に穴が空いて浸水しているのに、真の海の男は諦めない!バケツで水を掻き出しながら財宝が眠る島を目指す!という内容で、たぶんジャンルで言えばバカゲーです😁
ちょっとボードの色が薄いので写真ではわかりにくいかもしれませんが、ゲームボードのマス目には、島、渦、矢印、岩礁、鮫のアイコンが描かれています。移動手段がダイスロールで、1は北、2は南、3はという具合に、出目に従って移動していきます。
一体何がリアルタイムなのかというと、常に船は浸水し続けており、それを必死に掻き出さなくてはなりません。浸水を表現しているのが砂時計(1分)で、砂が落ち切るともちろんゲームオーバー。その前に条件を満たせば、砂時計をひっくり返すことができます。その条件が、手持ちのダイスをすべて同じ目にすること!一度のダイスロールで揃う必要はなく、任意のダイスをキープして残りのダイスを振れますが、とにかくダイスを振り続けることになります。
ゲームの目的は財宝を5つ集めることで、集めるごとにダイスが1つ追加されます。ダイスが増えると移動力も上がりますが、徐々に同じ目を揃えるのも難しくなり(宝箱の重みでより船が沈んでいくということらしいです)、また砂時計をひっくり返すタイミングも重要です。さらに、鮫のマスに止まってしまった場合は、その場でダイスを手放して、ゲームシートの左側にある銛(HARPOON)のエリアを利き手の人差し指で20回タップするというバカ仕様!お見事としか言いようがありません。
テーマとルールが絶妙にマッチした、なかなか侮れない愛すべきバカゲーです。まー、1人で砂時計を睨みながらひたすらダイスを振り続けるという行為はちょっと狂気じみてはいますが笑、A4用紙1枚で遊べますし、興味があればぜひお試しください。何度かプレイすると、砂時計のコントロールができるようになってきますよ。ちなみに、砂時計はボルカルスに付属していたものがサイズも時間もぴったりでした。
作者は「ゴビ:砂漠の民」や「クリップカット・パークス」などのデザイナーの方ですが、本格的にゲームデザインを始める前の最初の作品だそうです。