真田家の歴史を全6章で表現した、1〜2人用の非対称アブストラクトゲーム
今回ご紹介するのは、先日開催されたBGGの2020 9 Card Game Print and Play Design Contestで総合1位を獲得した、戦国時代の真田家がテーマのPnPゲーム「ROKUMON」です。デザイナーのCharles Wardさんは日本在住だそうですよ。
すごく雑な説明をすると、真田家と徳川家に分かれて行う、各駒に戦力が描かれた立体三目並べです。手番でできることは【配置】【移動】【戦闘】【急襲】の4アクションから1つで、自駒を横1列に3つ並べるか同じカードに3枚重ねたら勝利です。各陣で手駒の数も戦力も違い、マップもランダムな配置になるので、ルールはシンプルですが、なかなか深い読み合いが出来ます。また、第1章が六文銭、第2章は上田城、第3章が第一次上田合戦、第5章が大坂冬の陣と、章が進むにつれて徐々にルールが加わる、チュートリアル仕立ての設計が素晴らしいです。それぞれの章の名付けも完璧ですね。
あと、特筆すべきはルールブックの構成です。何?この力の入った表紙イラスト。そしてルールブックの半分はゲームではなく真田家の歴史の解説文!六文銭や真田についての解説文の和訳作業をしていると、自分は何をしているのか?と不思議な気持ちになりましたが、和訳の途中で日本語ルールを作成中との作者のコメントを発見したので、すぐに中断しました笑。もうすぐ公開のようです。
すごく上手にアブストラクトゲームに真田のテーマを載せていて、ビジュアルもルールブックも一見の価値ありですよ!ぜひ遊んでみてください。
(追記200919)日本語ルール、BGGにアップされました。カードのファイルも、各キャラクターのビジュアルが追加されてアップデートされていますよ!