TKDK PNP|プリントアンドプレイのボードゲームのブログ

ときどきプリントアンドプレイのボードゲームで遊びます。

サクラフロント

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リモート時代のマスターピース

今回は「真打」「金魚商」などスタイリッシュなデザインのゲームを作り続ける同人サークルJUGAME STUDIOが、昨年のステイホーム初期に発表した紙ペンゲーム「サクラフロント」をご紹介します。その後、「サクラフロントカードゲーム」としてカードゲーム化もされていますが、今更ですけど*1これ、スゴい紙ペンゲームですね。リモート時代の「ハゲタカのえじき」や「ニムト」だわ。

ルールは簡単。全部で9ラウンドあり、毎ラウンド0〜10のいずれかの数字を手番順に宣言するだけ。高い数字を宣言したプレイヤーがラウンドに勝利します。ゲーム中で各数字は1回ずつしか使用できず、他の人がそのラウンドで宣言した数字も使えません。得点計算がよく出来ていて、1位と2位だけが得点でき、2位は1位の数字が得点、1位は2位以下全員の数字の合計が得点です。このインタラクション!リモートで遊ぶ場合、どうしてもソロプレイ感が強いゲームが多い気がしますが、これはもうインタラクションしかない。こういうゲームをリモートで遊べるって素晴らしいですね。さらにこのゲームが飛び抜けている部分は、全員の数字を手元のシートに書き込んでいくことです。自分のシートを見るだけで状況が全て把握できるので、ストレスフリーで快適にプレイできる!これ、地味ですがすごく効いてる。ルール量も少ないし、紙1枚に印刷するだけだし、リモートで遊ぶことを考え尽くしたルールだなぁと感心しました。

昨年のボードゲームの賞レースにリモート部門というのがあったなら、ぶっちぎりでこれが受賞作だと思います。桜前線とともに開花状況を予想して旅の計画を立てましょうというフレーバーも日本的でよく合ってるし、BGGとかBGAに登録されたら世界中で遊ばれるポテンシャルありますね!

サクラフロント

*1:実はリモートで友人たちとボードゲームし出したの、最近なのです