TKDK PNP|プリントアンドプレイのボードゲームのブログ

ときどきプリントアンドプレイのボードゲームで遊びます。

The Highwayman

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推理 vs 隠蔽 vs ピック&デリバリー vs 資源管理の完全非対称ゲームがカード9枚!

それぞれの役割に応じて全く違うルールで対戦する!といえば「Root」や「VAST」が思い浮かびますが、今回ご紹介する「The Highwayman」も同様に、異なるメカニクスで対決するPnPゲームです。しかもBGGの今年の9-Card Nanogame Print and Play Design Contest参加作品なのでカードはわずか9枚!なのにプレイ時間は60〜90分!え、本当に?という疑念が先に浮かびますが、そうそう、PnPの魅力はこれですよ。面白そうなやつ思いついたからとりあえず作ってみた!という感じ。作者は「Black Sonata」や「Blorg in the Midwest*1」などの名作PnPを生み出したJohn Keanさんなので、期待は高まります😊

カード4枚で構成されたイギリスの片田舎を舞台に、保安官(推理)と強盗(隠蔽)と御者(ピック&デリバリー)と農家(資源管理)の4つの役割に分かれてプレイします。2人から遊べますが、当然4人プレイ推奨。

保安官はアクションポイントを使用して、強盗に質問して現在地を推測するか、自コマを移動します。移動後のマスが町や農場、または御者のコマがいるマスであれば徴税して得点、強盗を発見して逮捕できたら高得点を獲得します。

強盗は、スコットランドヤードのようにマップ上に置くコマはなく、秘密裏にマスを移動して、保安官から逃げつつ、御者を襲撃して、悪名を高めて得点を獲得します。

御者は、町で乗客を乗せ、目的の町まで輸送できたらその賃金分の得点を獲得します。強盗に襲撃されると賃金を奪われ、また保安官と出会うと道路税を徴税されます。農場に立ち寄ると農産物を受け取り、賃金が上乗せされます。

農家は、他のプレイヤーが手番で振ったダイスの出目によって自分の農場の周囲の資源を獲得し、資源の増減の組合せによって、新たな資源を獲得したり得点します。

以前にご紹介した「Malacca 1511」の時と同じ感想ですけど、これ良く組み合わせたなぁ、しかもカード9枚というのがスゴイ!ルールブック読んだ感じだと、農家は他のプレイヤーとちょっと絡みが弱くて、一人だけ別ゲームしてる感じになる気がするけど、システム的にはこの役割が面白そう。それぞれのルール自体がそこまで複雑じゃないのも、遊びやすそうで良いですね。ただ、実際に4人で遊べるのは当分先になりそうなので、この組合せがどんな素晴らしい化学反応を起こしているのか(または起こしていないのか😅)は分かりません...。遊んでみたい!

The Highwayman

人数:2 - 4人
時間:60 - 90分
年齢:12歳以上
作者:John Kean
データ:カード・ルールBGGフォーラム
和訳ルール:作りました*2
データ以外で必要なもの:6面体ダイス 9個(白5、青2、緑2)、キューブ 11個(青2、赤5、黄2、緑2)、ミープルまたはポーン 3個(青1、黄2)
作り易さ:簡単(A4用紙 2枚、スリーブ 9枚)

*1:これもいつか紹介する予定

*2:ご希望の方はツイッターDMでご連絡ください。