秘密諜報員となり、囚われた人質を救い出せ!
今回ご紹介するPnPゲームは、囚われた人質を救出するため、秘密諜報員となって組織のアジトに潜入する1人用のデッキ構築ゲーム「Agent Decker」です。BGGの2015年のSolitaire Print and Play Contest参加作品で、その後、このゲームをベースにした「SUPERHOT: THE CARD game」と「BLIGHT CHRONICLES: Agent Decker」の2作品が発売されています。
このゲーム、前から知ってはいた*1のですが、あまりそそられないデザインだったのでスルーしていたところ、ヨシダさんのツイートで別のアートワークデザイナーによる新バージョンが作られていることを知り、その素晴らしいアートワークに一目惚れして早速作ってみました。ちょっと前までPnPゲームを遊んでいるツイートを見かけることは殆どなかったので、こうやって新しい情報を教えてもらえるなんて嬉しい限りです。
ゲーム内容は、ミッションクリア型のデッキ構築ゲームで、ミッション1は地図の探索、ミッション2はロッカールームに侵入して敵の警備服を奪う、という感じでちゃんとストーリー仕立てになっているのがワクワクします。
ルールをざっくり説明します。敵施設の様子として場には常に6枚の障害カードがあり、手番ではドミニオンのように自分の山札からカードを引き、障害カードを解決していきます。毎手番終了時に場のカードが入れ替わり、その際に時間が経過します。各ミッションごとに制限時間があり、目標をクリアするまでに一定時間が経過してしまうとゲームオーバー。障害カードの解決には2つの方法があり、障害カードを自分のデッキに組み込む(組み込むと色んな能力カードになります)か、そのまま場に残して裏返すかを選びます。カードを裏返した場合は時間経過が起こりません。つまり、デッキを強化しながら同時に時間経過も気にしつつ、各ミッションの目標を達成する、というのがゲームの流れです。
初期の自分のデッキは弱すぎてミッション1、2で時間切れで敗北することが良くありますが、そこを超えると、様々なカードの能力を駆使して施設内の難関をひとつずつクリアしていくのが面白いです。デッキ構築ゲームなのに、敵のアジトを攻略していく様子にとてもストーリー性があって、個人的にはそれが一番刺さりました。遊ばないともったいない枠の、非常に面白いゲームですので、ぜひどうぞ!
(追記200601)hal_99さんがカードを日本語化されたものがBGGにアップされました→BGG