トラウマを克服するための親友との短い冒険を描いた協力型ダイスゲーム
トラウマを受けた出来事の後、親友のギルとエニスは家を飛び出し、荒野で毎夜の夢に悩まされつつ、最後にフンババ山に登って自身の悪霊と対決します。短時間で遊ぶシンプルな1人〜2人の協力型のダイスゲームです。
BGGの9 cards contestの今年の参加作品で、ビジュアルがとても好み!外国の絵本にありそうな素敵なイラストですが、こういうイラストってあまり日本では見ない気がするけどなんでだろ?マンガ文化が強力すぎるからなのかな?
ゲームの流れは、1)歩く→2)キャンプ設営→3)眠る(夢を見る)→4)キャンプをたたむ(食事)、の繰り返しで、メインは3)の眠るフェイズです。キャラクター2人にそれぞれ手持ちのダイスが複数あり、そのダイスを使って、毎夜見る夢からトラウマに打ち克つための洞察を得なければなりません。夢カードには、それぞれに違うダイスの条件(出目と数)が描かれていて、各キャラクターの能力などで出目や個数をコントロールして、その条件分のダイスを消費する必要があります。条件をクリアすれば洞察を得たことになり、今後に有利な能力が手に入りますが、失敗するとトラウマに対する不安となって、最後の夜に解決しなければならないダイスが増えていきます。
手持ちのダイスの管理が結構難しく、また毎夜の夢は出目以上または以下という条件ですが、最後の夜(最終ラウンド)は全ての出目をぴったり一致させなければないので、ゲームをクリアするのはかなり難しいです。というか僕はまだクリアできていません...。
グーニーズとギルガメシュの伝説に触発されて作ったそうで、シンプルな内容ながらもルールブックで2人が二言三言会話を交わしたり、カード効果の言葉など、最低限の情報で物語を感じるゲームになっているのが良いです!