本と栞でダンジョン探索!
先日、以下のツイートをしました。
ついに片手で遊ぶカードゲームコンテストが。本当に需要あるのかなぁ、机に置く方が絶対遊びやすいと思うんだけどなぁ…。https://t.co/vpF10x9s0W
— ゲムノスケ (@game_suke) December 12, 2021
手に持って遊ぶゲームって何?なんて思ってたら、予想外の方向でアイデアに溢れたゲームが発表されました。今回のPnPゲーム「Brave The Book」は、本に栞を挿して遊ぶ1人用ゲームです。作者は、以前にご紹介した「Old Town Road」を作ったGregg Jewellさん。先日BGGにスレッドがたったばかりでまだルール改良中のようですが、これ、ちょっとすごい発明なんじゃない?と思ったので、取り急ぎご紹介します。
栞の表面は7階層に分かれていて(裏面はルール)、それぞれにORCやIMP、SLIMEなどのモンスターの単語が書かれています。プレイヤーは、100ページ以上ある小説を用意して、最後のページに栞を挿み、一番上の階層だけが見えるようにします。準備はこれで終わり。
その階層で戦うモンスターを選択して、移動力と攻撃力となる任意の数字を決めます。例えば数字を10にした場合は、移動力は1ページ+10で11ページとなり、攻撃力は11ページの最初の言葉から10単語です。その10単語の中に、モンスターの文字が全て含まれていたら攻撃成功*1で次の階層に行きます。失敗の場合はもう一度そのフロアでモンスターと戦います。モンスターの綴りは、BASILISK、MANTICORE、DRAGON DRAKEなど下にいくほど長くなり、倒すのが難しくなります。本の最後のページに辿り着くまでに栞のダンジョンを全てクリアできれば勝利。
鮮やか!まだこんなシンプルなゲームアイデア見つかるものなんですねぇ。カード1枚のゲームコンテストの時も思いましたが、やっぱり場を作るというのは重要ですね。
紙1枚に印刷するだけなんでぜひ遊んでください、と言いたいところですが、当然ながら洋書でしか遊べません(なのでこの写真はイメージです)。日本語にして遊ぼうかとも思いましたが、漢字と仮名交じりでさらに文章が単語では区切られていない日本語では、残念ながらアルファベットと同じように遊ぶのは難しそう。文字の頻出度合いも違うでしょうから、日本語化するには結構調整しないといけない気がします。ただ、この、本に栞を挟んで単語で遊ぶというアイデアは素晴らしいので、日本語でも何か作れそうですよね。
このゲームの次のバージョンでは、冒険者の職業や能力の追加を考えてるらしく、今後の展開も気になります!