Cards of Honor – Eastern Front
不屈の東部戦線!
カードを見たらピンとくる人も多いと思いますが、今回は「不屈のノルマンディー」インスパイアな1〜2人用のPnPゲーム「Cards of Honor – Eastern Front」をご紹介します。作者はBGGのPnPコミュニティではお馴染みのBojan Prakljacicさん。このブログでは以前に「BABYLON」という紙ペンゲームを紹介しています。この方のPnPゲームは全てのアートワークをご本人が手掛けているのですが、クオリティが高くて毎回吃驚します。このゲームも元ゲームに引けを取らない雰囲気抜群のアートワークですね。
さてゲームの中身について。カードの見た目はそっくりですが、元ゲームをどこまでシンプルにできるかに挑戦したゲームだそうで、ボードがない、シナリオもないなど、元ゲームからは随分離れたゲームになっています。プレイヤーはドイツ軍とソビエト軍のどちらかを担当します。各軍のデッキを並び替えて表向きの山札にし、一番上のカードを山札の横に置き、最前線のカードとします。
戦闘は常に最前線のカード1枚ずつの対決で、速度、戦闘力、機動力、補充能力などの数値で勝敗を決定します。機動力と補充能力の扱いが面白くて、補充能力があるカードは戦闘力では敗北にならず機動力の三竦みの関係性での判定となります。これがあるので戦車と歩兵でも常に戦車が勝利する訳ではなく、各カードの特殊能力や、任意のタイミングで使える命令カードの使用など使い方次第で上手く立ち回ることができます。各カードには勝利点が設定されており、敗北したカードは相手プレイヤーの勝利点となります。
1人用ルールは、チャートに従って行動するAIプレイヤーとの対戦です。ソロプレイしてみて、普段あまり複雑なゲームを遊ばないので個人的にはちょっと要素多すぎな感じでしたが、読み合いが好きな方にはコンパクトにまとまったゲームなんじゃないかな。
なにより、同じような見た目のカードで違うゲームになっているのが面白いなぁと思い、ご紹介しました。