午前10時までにブースを探し出し、リンカーン暗殺計画を阻止せよ!
今回は、ゲームタイトルそのまま1865年4月14日の出来事をモチーフにしたPnPゲーム「April 14th 1865」をご紹介します。去年のBGGの11th Roll & Write Game Design Contest参加作品のシンプルな1人用ダイスゲームなんですけど、題材選びが最高です!
まずは、このゲームのイントロダクション読んでください↓
南北戦争が南軍の降伏により終結した直後の1865年4月14日。あなたは南軍の兵士であり、自軍の敗北は神の摂理によるものだと信じている。しかし、戦場での模範的な姿から、同胞の中にはあなたがまだ譲歩する準備が出来ていないと考える者もいた。リンカーン大統領の暗殺を企む過激派に目をつけられたあなたは、さらなる流血を防ごうと暗殺計画を阻止するために行動を開始する。組織に潜入して妨害しようとワシントンD.C.に到着したが、あなたはまだ、今日が彼らの計画実行日だとは知らない…。
なにこの連続ドラマが始まりそうなシチュエーション🤩。ということで、ゲームの目的は、過激派組織に潜入して、午前10時までにジョン・ウィルクス・ブースの居場所を突き止めてリンカーン大統領の暗殺を阻止することです。めちゃめちゃテンション上がる設定ですが、やることは、毎手番、ダイスを振って建物を移動して、最後に止まった建物にチェックをする。以上😅。手番終了時に訪れた建物が複数回目(2回目、4回目、6回目...)の場合は、1時間経過、警察に捕まる、組織に疑われる、のいずれかのイベントが発生するので、なるべく違う建物で手番が終わるように移動していきます。ブースを見つけるまでに、セーフハウスで手番を終える、指定された順に特定の建物を訪れる、などのミッションがあり、その後、時刻によって変わるブースの隠れ場所を発見して、見事暗殺を阻止できたらゲームクリアです!
史実を元にしたゲームは無数にありますが、制限時間を設けてごく短時間の出来事にしたことと、歴史的大事件を防ぐというシチュエーション設定が、シンプルなゲームに上手くマッチしていて良くできてるなと思いました。こんな感じで、トランプとかすごろくとか、古典的なボードゲームが設定次第でどこまで面白くなるのかというのを突き詰めてみるのも楽しそう。
と思いつつ、全く同じ内容で直近の殺人事件をテーマにしたら楽しめるかというと微妙だし、でも一方でまさに現実そのもののパンデミックは現実と切り離して楽しんでるので、現実の出来事モチーフのゲームを楽しめる境界線はどこなのか、というのもまた興味深い。