モンスター襲来!2体のメックを操り、この街を防衛せよ!
今回は、ロボVSモンスターという、少年の心を持つ者なら抗えない設定の1人用カードゲーム「Bury Me in the Rift」をご紹介します。BGGの2019 9-card Nanogame contest参加作品で、実はコンテスト終了後に要素やカードを増やして大幅にバージョンアップしたものが最新版ですが、今回ご紹介するのはコンテスト参加時の9枚のカードのみのバージョンです*1。
2枚のカードで防衛する都市を作り、プレイヤーは2体のメックを操って、次々と異次元から出現するモンスターに対して5ターン耐え切れば勝利です。攻撃はダイスロールではなく、それぞれの武器のレンジに標的がいれば自動的に成功するのですが、全体的にシビアなゲームバランスで、味方と敵の位置取りがとても重要です。全6ゲームのキャンペーンゲームにもなっていて、発射までロケットを防衛する、嵐の効果でモンスターを撃退する、といった各ゲームでのクリアの追加目標もあり、成功すると自機がアップグレードしていきます。
この内容でピンときた人がいるかもしれませんがこのゲーム、ビデオゲームの「Into the Breach」に触発されて作ったそうで、確かに、敵や味方を押し出して標的を変更させたり、モンスターの出現マスに他のユニットがいた場合は出現しなくなるなど、随所にあのゲームの影響を感じる作品になっています。あと、なによりアートワークがいい!デザイナー本人が描かれたらしく、そもそもアートワークが本業の方みたいですね。
最新版では、メックに搭乗するパイロットがいたり、マップカードが増えたり、処理が簡略化されているようなので、いつかそっちも遊んでみようと思います。