カード1枚で遊ぶパンデミック!何を言ってるんだろうという感じですが、そのままの意味です。
傑作「パンデミック」を手軽に楽しめるライト版として、北米を舞台にした「パンデミック:ホットゾーン」が最近発売されたばかりですが、今回ご紹介するPnPゲームは、パンデミックを究極にダウンサイジングした1人用のダイスゲーム「Contagion」です。このゲーム、現在BGGで開催中の2020 1 Card Game Print and Play Design Contestの参加作品で、なんと1枚のカード上で展開するパンデミックです!スゴイ!
基本的な要素はパンデミックとよく似ています。このゲームでは、北欧に3種類の強毒性ウイルスが発生し、プレイヤーは科学者となって各地で治療しながらワクチンの開発を行います。手番では、移動や治療、研究などの5つのアクションを行い、毎ラウンドごとに各ウイルスが強くなっていきます。3つのウイルスがいずれも最強になってしまうとゲームオーバー。それまでにそれぞれのワクチンを開発できれば勝利です。
もちろんカード1枚だけのゲームなので、マップ以外のカードはありません。リソースは各ウイルスの研究データだけで、ワクチンを開発するには研究データを増やさないといけないが、ウイルスを抑えるために治療するにはその同じ研究データが必要というのが、シンプルなジレンマとなっています。もちろんアウトブレイクも発生し、一気に状況が最悪になるあの感じが上手く表現されています。
さらにこのゲーム、ウイルスとの戦いを描く1年間のキャンペーンモードがあります*1!月ごとに異なる勝利条件、新しいアクションも!カード1枚にどこまで詰め込むんだ...というちょっと驚愕のゲームです。ゲームの面白さもですが、どっちかと言えばこの凝縮具合をぜひ見て欲しい。
余談ですが、パンデミックのタイニー版として、2018年のカード9枚コンテストの参加作品「epidemic」というPnPゲームもあって、そっちも和訳&プレイ済みですがこのゲームのインパクトが強すぎて紹介の機会を逃してしまいました😅。ご興味あればそちらも合わせてぜひどうぞ。