To Catch a Spy
街中を駆け回り、証拠を見つけてスパイを逮捕せよ。
今回は、BGGの2020 54-Card Game Design Contestの参加作品「To Catch a Spy」をご紹介します。エージェントとなってスパイと対決する1〜2人用のカードゲームで、コンテストの1人用と2人用の部門でそれぞれ1位を獲得しています。このタイトル、機械翻訳では「雨のパスポート」と訳されて、何?どんな慣用句?と思って調べたら、同名映画の和訳タイトルでした...。ややこしいわ。
駅や公園などの場所カードを3 × 3のグリッド状に並べて、街並みを作ります。1人用ではプレイヤーがエージェントとなり、この9枚の街を舞台にスパイと対決します。ゲームの勝利条件は、各スポットにあるスパイの手掛かりから犯行の証拠を集め、スパイに追跡装置をつけた上で捕らえること。条件が揃っていない段階でスパイと遭遇してしまったら、せっかく集めた手掛かりを紛失してしまいます。基本的に各ターンですることはお互いに1マスずつ移動するだけで、1人用ではスパイは矢印カードに従うだけですが、9マスはとても狭くて緊張感あります。各スポットにはゲーム中1回だけ使える様々な特殊効果があるので、それらを有効に活用してスパイを捕まえましょう!
このゲーム、Button Shy Gamesから「Harsh Shadows」というタイトルで製品化されることになり、先日Kickstarterでプロジェクト化されていました。出資の募集はもう終了してますが、pnparcadeでプレビュー用のモノクロデータが入手できますので、見比べてみるのも面白いです。製品版では、矢印カードの使い方がスッキリして、そもそも全体のルールがすごく分かりやすくなっています。あと、アートワークがめちゃカッコよくなってる。ディベロップ、大切!一番大きな変更は1人専用ゲームになっていることで、2人用は不要ということになったんですね。これも面白い。でもカード構成は全く同じようなので、やろうと思えば2人プレイはPnP版ルールで遊べます。