TKDK PNP|プリントアンドプレイのボードゲームのブログ

ときどきプリントアンドプレイのボードゲームで遊びます。

ASCIIARY

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アスキーアートの鳥が可愛い、お手軽バードウォッチングゲーム∧( 'Θ' )∧

ドット絵はすっかり普遍的なアートになった気がしますが、アスキーアートはどうだろう。PC上で絵を描くのが困難な時代に生み出された表現ですが、テキストベースの掲示板文化も廃れた今、いずれ消えゆくのでしょうね。「Angband」とか懐かしいですけど。

さて、今回ご紹介するPnPゲームは、その時代錯誤なアスキーアートのアートワークが逆に新鮮!な1人用のシンプルなカードゲーム「ASCIIARY」です。只今開催中のBGGのSolitaire PnP Contestの参加作品。バードウォッチングでたくさんの鳥を識別するのがゲームの目的で、写真でお分かりの通り「Palm Island」に代表される、手で持ってプレイするスタイル。

ゲーム内容は至ってシンプル。カードには表裏ともに上下に木に留まった鳥が描かれており、それぞれの鳥を識別するには、鳥の横に描かれているアイコン分の経験値が必要となります。毎ターン、山札の一番後ろのカードを左側に斜めに傾けて、1羽の鳥が見える状態にします。各ターンですることは、その鳥を識別できるかどうかだけ。鳥を識別できたら、そのカードを横向きにして山札の前に移動させ、右下にあるアイコンが今後使用できる経験値となります。経験値が足りなければ、識別できずにカードは山札の前に移動させます。1枚だけ季節カードがあり、季節カードが現れると次の季節になり、山札が丸ごと上下や左右に裏返ります。冬になったらゲーム終了で、識別するのが難しい鳥には勝利点が描かれており、勝利点の合計得点がクリアの目安となります。

他にも手札の枚数制限やワイルド要素、バースト要素などもあるんですけど、このゲームの楽しさはゲームシステムよりも、鳥との出会いです。わずか17枚の鳥カードですが、表裏上下に鳥がいるので60羽以上の鳥がそれぞれ単純なアスキーアートながらも見事に描き分けられていて、次はどんな鳥が現れるかな〜と、カードをずらす瞬間がとても楽しい!イーグルやフクロウなどは滅多に出会えなくて、そんなところもバードウォッチング感、ありますよ。ルールブックだけではちょっと分かりにくいので、遊ぶ際はBGGのフォーラムにあるプレイ動画を参照してみてください。

ASCIIARY

  • 人数:1人
  • 時間:記載無し
  • 年齢:記載無し
  • 作者:Kevin Taylor
  • データ:カード・ルールBGGフォーラム
  • 和訳ルール:作りました*1
  • 作り易さ:簡単(A4用紙 4枚、スリーブ 18枚)

*1:ご希望の方はXのDMでご連絡ください。