TKDK PNP|プリントアンドプレイのボードゲームのブログ

ときどきプリントアンドプレイのボードゲームで遊びます。

ECK

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カードデザインが美しい、スッキリしたプレイ感の1人用のトリテ

今回ご紹介するPnPゲームは、現在BGGで開催中の2020 Solitaire Game Design Contestの参加作品の1人用のトリックテイキングゲーム「ECK」です。カードデザインがすごく良いなぁと思って作ってみたのですが、このゲームのルール今までなかったの?と思うくらい、シンプルな1人用のトリテです。

トリテは少し遊んだことがあるくらいなので言い方間違っていたらすみませんが、マストフォローで切り札ありでビッドなどはない、ベーシックなトリテです。色がスートで図形がランクで、直線→三角形→四角形→五角形→六角形→八角形の順で強くなります。カードに数字があったほうが断然分かりやすいですが、デザイナーの方のこだわりであえて数字なしのデザインにしてるようで、PnPゲームのコンテスト参加作品だしこういうこだわりは逆に大歓迎ですね。

ゲームは、各ラウンド手札の13枚を使い切りで13トリックを行います。場には敵AIの山札と、2、4、6、8、10などの数字が描かれたトリックカードがあります。敵AIからリードしてラウンドを始め、マストフォローなので、同色がある場合は必ずその色のカードを出し、同色がない場合は任意のカードを出します。同色ならばより多角形のカードの勝ち、そうでなければリードプレイヤーの勝ちですが、同じ形のカードを出した場合は引き分けとなって、次のトリックの勝者が引き分けのトリックも取ります。白丸と黒丸のカードは切り札で、白丸は必ず負け、黒丸は必ず勝ちですが、白丸と黒丸が出た場合のみ、白丸の勝ちです。敵AIがフォローする場合は、プレイヤーが出したリードのカードと同じ色か同じ形、あるいは丸のカードが出るまで、山札のカードをめくり続けます。13トリック終了後にそれぞれのトリック数を確認して、プレイヤーが場のトリックカードと同じ数のトリックを取っていれば、そのカードを獲得。逆に敵AIが取っていれば、そのカードを裏返します。トリックカードを4枚獲得できればプレイヤーの勝利。敵AIが裏返しのトリックカードを再度取る、あるいはプレイヤーが4回連続でトリックカードを取れなければゲームに敗北します......あー、ダメだ。全く面白さが感じられない文章だな😞

つまり、場のトリックカードに描かれたトリック数になるように、自分が取るトリック数をうまく調整していくのがポイントです。トリックカードは一度獲得すればその数字はもう無効となるため、いかに選択肢を残しながら勝ちどき負けどきを見極めるのが楽しいゲームです、正直、あまりにもひねりがないので、実はもう存在するゲームなんじゃないかという気もしますが、1人で遊ぶトリテ、気になった人はぜひ遊んでみてください。

(追記210623)作者に許諾いただいたので、BGGに和訳ルールアップしました。

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