TKDK PNP|プリントアンドプレイのボードゲームのブログ

ときどきプリントアンドプレイのボードゲームで遊びます。

Blorg in The Midwest

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地球人に発見される前に、宇宙船を修理して地球から脱出しましょう!

今回は、アメリカ中部に墜落してしまった宇宙人となり、農場や納屋などで宇宙船を修理するアイテムを探して、人間たちに発見される前に無事に地球から脱出することが目的の1人用カードゲーム「Blorg in The Midwest」をご紹介します。2017年のBGGのカード9枚コンテストの参加作品で、デザイナーは「Black Sonata」「Razorhurst」「The Highwayman」のJohn Keanさん。コンテストの常連の方ですが、毎回全然違う印象のゲームを出してこられて多才な方だなぁと思います。

まず何よりもアートワーク!白黒の手描き風イラストがB級映画的なテーマと絶妙にマッチしててとても良いです。個人的には、モノクロの絵にスクリーントーン風の塗りが懐かしきMacHyperCardのスタックを思い出しました*1。上の写真では、ヨシダさん(@yoshy_33)が日本語化してくれたカードを使っています*2

カードの上部には場所や道具が、下部には遭遇する可能性のある人や動物と数字があります。毎ラウンドですることは、場所の移動かアイテム入手のどちらかです。宇宙船修理のための歯車を確保するにはレンチを使ってトラクターから取り出す必要があり、そのためには家に忍び込んでトラクターの鍵が必要、というように、場所を移動して要件を満たせばアイテムを入手できます。場には4枚のカードが並んでおり、ラウンド終了時に下段の数字がカードの位置(左から1→4)と同じになってしまうと、住人に発見されてしまうなどのイベントが発生してしまいます。わずかカード9枚で、様々な場所やアイテムだけでなくタイムラインまで表現されているのがスゴイ...。

ゲームクリアには複数のルートがあり、それを発見していくのがこのゲームの面白いところで、アートワークも相まってどちらかといえばボードゲームというよりもファミコンやPC初期のアドベンチャーゲームを彷彿とさせますね。気になった方は、すぐに作れますので、ぜひお試しください!

Blorg in The Midwest

  • 人数:1人
  • 時間:10 - 20分
  • 年齢:10歳以上
  • 作者:John Kean
  • データ:カードルールBGGフォーラム
  • 和訳ルール:作りました*3
  • 作り易さ:超簡単(A4用紙 2枚、スリーブ 9枚)

*1:山本徹さんの作品とか好きだったなぁーと試しに検索してみたら、INTERNET ARCHIVEでMacのエミュレータごと保存されてる!

*2:和訳フォントの選び方のセンスが素晴らしいです!感謝。

*3:ご希望の方はツイッターDMでご連絡ください。